150年ほど前にドイツの哲学者であるショーペンハウアーが著した古典。
古典ブログを書く上で考えること。それは何を書くのかということである。
本の内容をただ羅列しても面白くもないし、そんなことは他の人に任せておけばいい。
自分は自分にしかできないことをやりたいと思う質であり、それでこそ書く価値があると思っているので、
こういった書物を読む最中で、激しく揺さぶりをかけてくる賢人達の思想との対話・対談を、そしてその結果浮き彫りになった自分自身の想いや考えを書きたい。
そういうわけで、本の内容にはまったくもって載っていないようなことも書くのだが、それはその本を読むことでこそ起こった対談・対話であり、その結果浮き彫りになった自身の考えであるので、まさにそこを楽しんでもらえたらと思う。
【幸せに最も影響するものは何か?】
・健康
・人間関係
・お金
この中で幸せの土台となるものは、
兎にも角にも「健康」である。
健康は全てではない。
だが、健康を失えば全てを失う。
まず何よりも優先すべきことは「健康」だろう。
「健康」を犠牲にして何かを得る行為は愚の骨頂である。
だが、それが全てではない。
「健康」であってもそれだけでイコール幸せとは言い難い。
次に、幸せにおいて重要でかつ幸せに最も影響するのは人間関係である。
この人間関係が幸せの60%を占めている。
実は健康もお金も20%で、幸せのほとんど全ては人間関係によって決まるのだ。
ここで、
一般的に言われる幸せの人間関係における重要さは下記の通り。
1.夫婦関係や恋人関係
2.家族や親友
3.ビジネスパートナーや友人
ここにおいて、
最も重要なのはパートナーシップである。
だが、これら全てを差し置いて最大に重要なのは「自分」との関係である。
「自分」との関係がこれら他の全ての人間関係に影響する。
「自分」との関係が良ければ、その他の人間関係も良い影響を与える。
そもそも、自分との関係が良ければ、自分との時間、つまり孤独時間を楽しめる。
その為、不必要に他の人間と関わる必要もないのだ。
不必要に関わる必要もないから、不必要なトラブルも起こらず、自身の内に備わっている豊かさを享受して、孤独時間を楽しむことができるのだ。
換言すれば、
孤独時間を楽しむことができる人間は、自分との関係が良好であるということだ。
思索にふける時間をもち、自身のうちから湧き出る充足を感じて、孤独時間を楽しむことができる。
強烈な個性が人と接して同調するには、少なくとも自分自身の一部を抑えなければならない。
交われば交わるほど、社交的であればあるほど、同調化しなければならず、平凡な人間は益々平凡な人間となる。
孤高を保つ人間は、
それが最も楽しく最も充実するからそうするのであり、
それは自分との関係が良いから出来ることでもあるのだ。
自分との関係で最も大事なこと。それは、「自分は何者であるのか」ということである。
自分は何を持っているかや、他人にどう見られているかではなく、自分自身が自分をどう見ているのか。
これが全てを決定する。
自分自身が何者なのかに、根拠などはいらない。
根拠のある自信は脆い。根拠が揺らげば自信も揺らぐからだ。
根拠のない自信ほど、揺らがない自信はない。
根拠がないからだ。揺らぎようがないからだ。
根拠のない自信が、確信となるのだ。
そして、確信がオーラとなる。
幸福においては、
自分に何が起こったかが重要なのではなく、起こったことを自分がどう捉えるかが重要である。
それが幸せを左右する。
同じような困難を伴う境遇にいる人間がいたとしても、そこに幸せを感じる人間もいれば、不幸を感じる人間もいる。
それは、捉え方が違うからだ。
自分は何者であるのかが、
捉え方を決定する。
何もかも否定的に捉える人間は、例えどんなに万事恵まれた状況にあったとしても、そこから一欠片の不幸の片鱗を見つけ出し、そのことを誇張する。
逆に言えば、例えどんなに困苦な状況に見舞われたとしても、物事を肯定的に捉えられる人間は、そこから幸せの種を見つけ出す。
自分は幸せになる価値のある人間だと信じているか。
自分には価値があると信じているか。
無条件に価値があると信じているか。
それが根拠のない自信の最も根本的な根源である。
YOERU.